疑問

なぜ?
どうして?

矯正歯科治療は専門性の高い医療です。 日本最大の矯正歯科医師の団体である日本矯正歯科学会は、 街でよく見かける、お手軽治療の矯正広告に対し、危機感を抱き、 警鐘を鳴らし続けています。 安易な治療を始めたがために、取り返しのつかない、予期せぬ、 後戻りができない結果を招き、最終的に、矯正歯科専門医がセカンドオピニオンを求められるケースを、当院もたびたび経験します。 もちろん、簡単で、治療期間も短く、 安価な治療が良いに決まっております。 しかし、結果的に、二度手間と、時間と費用の無駄遣い、さらには、治療の継続ができない状況になる場合があることを、少しでも 認識していただければ幸いです。

矯正歯科治療Q&A集

私は歯並びが悪いのですが、食べることには不都合を感じていません。このままずっと放置すると、どんな不具合が起きるのでしょうか。
悪い歯並びや咬み合わせがあると、以下のような問題が起こる可能性があります。

・顎の正常な成長・発育が阻害される。
・ますます歯並びや咬み合わせが悪くなる。
・硬い食物を食べることが困難になる。
・むし歯や歯周病になりやすく、歯の寿命が短くなる。
・口元が悪く、劣等感を感じることがある

私は歯並びが悪く、矯正歯科治療を受けるかどうか悩んでいます。治療の利点と欠点を教えてください。
矯正歯科治療は、顎や歯を動かすことによって歯並びを整え、咬み合わせを改善することで、健やかな人生を送っていただくためのものです。しかし、治療のデメリットもあることを理解していただかなくてはなりません。一般に以下のことが挙げられていますが、治療を受けられる年齢や時期によって異なりますので、実際に矯正歯科医を受診され詳しくおききになられ、矯正歯科治療を受けるかどうかお決めになることをお勧めいたします。

・少しずつ顎や歯を動かすために、長期間の治療となる。
・基本的に保険が適用されず、自費すなわち患者さんの全額負担となるため、高額になることがある。
・装置を装着するため痛みや圧迫感があり、ストレスとなる場合がある。
・歯並びを整え、咬み合わせを改善するためやむを得ず、健康な歯を抜くことがある。

矯正歯科治療を受けたいと考えていますが、先生によって上手・下手があり、治療期間も長く、費用も高いと聞いています。良い矯正歯科を見つける方法を教えてください。
矯正歯科治療は非常に専門性の高い医療で、一般に歯科の大学を卒業した後に、さらに十分な修練を積んだ先生が治療にあたります。治療は顎や歯を動かす前に、これらの精密な検査を行いますが、これらの検査機器が整っていることも条件であり、さらにスタッフ教育など院内体制も充実していなければなりません。

従って、料金が安いことや単に近所ということで、安易に矯正歯科医院や病院を選ばないよう注意が必要です。本学会では認定医制度を実施しており、審査に合格した先生に対して、一定以上の知識と技術を取得していると認定しています。このホームページにも氏名を掲載していますので、これらの先生の医院や病院を選択されることもひとつの方法です。

いずれにしても、矯正歯科を標榜する歯科医院や病院で矯正相談を受けられ、十分な説明を受けられた後、再度検討されることをお勧めいたします。ご不安な場合、料金はかかりますが、他の医院や病院でもう一度矯正相談を受けてみられることも良い方法です。

歯科医院によって【矯正歯科】のみの医院と【一般歯科と矯正】 の医院があります。違いはなんですか。
矯正歯科単科の歯科医院は、矯正歯科治療しか行っておりません。 したがって、設備や機器も矯正歯科に特化したものしか設置しておらず、たとえば虫歯治療や抜歯、インプラントなどは行うことができません。 歯科衛生士も矯正治療のみ担当するため、専門的な知識、技能を有しております。
もし、治療途中で、虫歯等の一般診療が必要となった場合は、一般歯科へ依頼を行うといったように、医科、歯科の他の診療領域とも連携を密にとっており、総合的な診断、医療を提供できる体制も整っております。
いずれにしても、一般歯科とは大きく内容やシステムが異なります。 通院している患者も、すべて矯正歯科治療を受診しておりますし、医師が経験している症例数も圧倒的に異なります。 安心して受診できます。
現在、矯正歯科治療を考えていますが、友人から矯正の認定医、指導医および臨床指導医というのがあると聞いたことがあります。これらの先生はどのような先生なのでしょうか。
現在、本学会では資格制度を実施しており、審査に合格した先生に対して、一定 以上の知識と技術を取得していると認定しています。認定医資格をもつ先生は、5年以上の矯正歯科の学識、技術および臨床経験を有しており、指導医は12年以上の研究、教育および臨床経験を有しており、多くは大学に所属しています。臨床指導医はさらに高度な学識、技術はもとより豊富な臨床経験等を有している先生を認定しています。

しかし、これらの資格を保有されていない矯正歯科医においても、高い学識、技 術および臨床経験を有している先生も多くおられることを申し添えておきます。

矯正歯科治療を考えていますが、適切な時期というのはあるのでしょうか?また、年齢が高くなると治療ができないと聞いていますが…。
矯正歯科治療は成長・発育期に行うのがよいとされています。しかし、幼児の場合は治療自体が困難な場合もあり、ある程度分別のつく年齢からが好ましいといえます。その意味で小学生から中学生に治療開始することが多いのですが、近年では中・高年の方々も治療が可能となってきました。しかし、その年齢では成長・発育は終了しており、歯の移動が円滑でないため治療期間が長くなることが多いようです。また、むし歯などの治療を受けておられることも多く、治療の制約があったり、装置のみてくれの悪さをひどく気になさる方々もおられます。一度は、矯正相談を受けられ、お考えになることをお勧めいたします。
矯正歯科治療を受けたいのですが、高額になると聞いています。一般にどの程度の費用がかかるのでしょうか。また治療する期間も長いと聞いていますが、常識的な期間を教えてください。
一般に、特殊な病気による不正咬合の矯正歯科治療を除いて、矯正歯科治療は健康保険が適用できません(下記、B-10参照)。従って、治療費全額が患者さんの自己負担となってしまいます。通常、歯の表側からつける複雑なマルチブラケット装置などの精密な装置を使用する場合、初診から矯正歯科治療後の保定期間の通院までも含めた一般的な総額で80~120万円程度かかるようです。難しい症例あるいは長期間の治療を要する症例では、さらに費用がかさむ場合もあります。なお、この費用は、地域、医院によって差がありますので、よくお話を伺ってください。

次に、治療期間ですが、通常の不正咬合の場合は装置を入れておく期間が2~3年程度かかり、簡単な治療で改善する場合には半年程度で済むこともあります。受け口など顎に問題がある場合などは、はるかに長い期間に及ぶ場合もあります。一度、矯正相談を受けられ、改善したい部位をはっきり先生にお伝えし、料金や治療期間をおききになり、検討されることをお勧めいたします。

二人の子供の歯並びが悪く、矯正歯科治療を考えています。スポーツや楽器を吹くことなどが、悪い歯並びや矯正の装置に影響があるでしょうか。
一般に、スポーツには身体のバランスが必要であると考えられます。咬み合わせの改善によって、バランスも改善されることは種々の分野のアスリートたちも証明しているところです。矯正歯科治療中に強くかみ締めると一時的に痛みが出ることもありますが、長い目で見ると早い時期に治療されておくことをお勧めいたします。

次に、吹奏楽器を演奏する場合ですが、矯正装置を入れた当初あまり良い音色は出ないようです。しかし、数か月もすれば、慣れてもとの音色に戻るとのことで問題ないようです

先日、歯科と矯正歯科の看板のある歯科医院に、矯正歯科治療の相談にいってきました。よく理解できない説明の部分もあり、治療を受けるか迷っています。助言をお願いいたします。
矯正歯科治療は非常に専門性の高い医療で、一般に歯科大学を卒業した後に、さらに十分な修練を積んだ先生が治療にあたります。治療は顎や歯を動かす前に、これらの精密な検査を行いますが、これらの検査機器が整っていることも条件であり、さらにスタッフ教育など院内体制も充実していなければなりません。

先生の説明が理解できないとのことで迷っておられる場合、再度その医院に出向かれ詳しくご説明を受けられるか、別の矯正歯科医院や病院に矯正相談にいかれ、別の意見も聴いてみるのもひとつの方法です。

子供の歯並びが悪く、本人も悩んで矯正歯科治療の希望しております。親も治療しておりましたので費用がかかるのは理解していますが、経済的にいろいろ問題があり、健康保険で何とか治療はできないのでしょうか。
現時点で、矯正歯科治療で健康保険が適用できるのは限られた場合のみです。健康保険が適応となるのは、顎を手術で動かすことを前提として治療する場合や指定された疾患、あるいは前歯3本以上が萌出できないことにより咬み合わせが問題となっている場合です。一般の咬み合わせが悪い状態の場合には、健康保険は適用できず全額自己負担となります。最近では、医療機関によっては月ごとの分割あるいはカードによる分割も実施しているところがありますので、ご相談ください。
先日、矯正歯科の歯科医院に矯正相談にいってきましたが、あまりに金額が高額なので驚きました。普通でも、こんな料金がかかるのでしょうか。
基本的に、特殊な場合(上記、B-10「特殊な治療に関する保険適用」参照)を除いて、一般的な矯正歯科治療では健康保険は適用されず、原則患者さんの全額自己負担となる上に、長期間の通院となりますので高額になります。治療費の分割を実施している医院もありますので、お電話をされお尋ねになってみてください。また、医療費控除が適用される場合もありますので、これについてもお調べになってみてください。
先日、矯正相談を受けてまいりましたが、先生が忙しかったためか、十分な説明が受けられず、その医院に決めるか別の医院にするか迷っています。アドバイスをお願いいたします。
原則全額自己負担となる高額な矯正歯科治療費をお支払いになる患者さんにとって、十分納得の上で受診されたいご意向はもっともなことです。今後の長い治療期間で、いろいろな疑問や不安もわいてくるかと考えられます。その都度、先生やスタッフにご質問され、解消されていくことになりますが、あらかじめ丁寧にご説明される医院を選ばれることをお勧めいたします。

とにかく、矯正歯科治療は長くかかりますので、技術を含め相性の良い医療機関を選択することも大切な要件です。

受け口の矯正歯科治療希望のため、矯正相談をしたところ、随分悪いため顎の骨を切る手術を勧められました。手術をしなければならないほど悪いとは考えておりませんでしたので驚いています。このような例は多くあるのでしょうか?ご返事をお待ちしています。
歯並びや咬み合わせ(不正咬合)が極めて悪い場合、とくに上下の顎がずれていることが原因で生じた不正咬合は、まず顎の大きさを改善することが正しい治し方といえます。顎がずれを治療せずに、歯を動かす矯正歯科単独治療で改善しようとしても、なかなか無理があり、いずれ元の悪い状態に戻ったり、歯の寿命を早めてしまう危険性もあります。

このような不正咬合の方は顔貌も好ましくなく、手術によって大いに改善される可能性があります。一般に、手術を行う場合、手術の半年から1年前にマルチブラケット装置を装着して矯正歯科治療を行い、そのまま手術後にも咬み合わせの微調節を行うために歯の移動を行います。これら一連の治療については健康保険が適用されます。

いずれにしても、これらはあくまでも一般論ですので、実際に手術をお受けになる病院で、手術の方法とリスク、また予想される入院期間や回復までの期間、さらには後遺症や治療費などに関して、十分説明をおききになり、十分な理解と納得の上で治療を選択されることをお勧めいたします。

矯正歯科治療でも医療費控除ができると聞いたことがあります。私は会社に勤めていますが、医療費控除ができるのでしょうか。
医療を受けられた場合、確定申告の際に医療費控除の手続きをすれば税金の一部が戻ってくることがあります。咬み合わせや歯並びを改善する矯正歯科治療では、発育段階にある子供はその対象になります。成人の場合、美容のみを目的とした矯正歯科治療では医療費控除の対象にはなりません。詳しいことは管轄の税務署にお尋ねください。戻ってくる金額は所得や医療に費やした費用によって異なってきます。医療機関で発行された領収書は必ず保存しておいてください。
矯正歯科の検査は高額と伺いましたが、どのような種類がありますか。
矯正歯科治療をする前には、必ず矯正歯科検査が必要です。通常、①問診、②口腔内診査、③レントゲン写真(頭部X線規格写真〜横顔、正面、パノラマX線写真、歯のX線写真など)、④顔と口の写真、⑤歯型になります。さらに、必要ならば、顎関節のX線写真、顎運動機能検査などが追加されます。
現在、子供が矯正に通っていますが、レントゲンを沢山とられ、その被曝が心配です。大丈夫なのか、アドバイスをお願いいたします。
矯正歯科治療は長期間の治療となることが多く、歯の多くを動かし、時には顎や顎関節などの変化を定期的に診て異常がないか確認しなければなりません。レントゲンの撮影時には、鉛で覆われた防護服を必ず着用しなくても良いと言う見解(日本歯科医師会)もあります。しかし、被曝を最小限にとどめるために着用を希望の場合は主治医にその旨をお伝えください。一般に、日常の太陽光線などによる被曝と同じ程度の範囲内で行われているはずですが、ご質問ではどのようなレントゲンの種類や撮影回数・間隔などが不明であり、ご心配であれば主治医にお尋ねになってください。
現在12歳の男の子の矯正治療をすることになりましたが、先生から説明を聴いた際に歯を4本も抜くといわれ、非常にショックでしたし、子供も怖がっています。健康な歯を抜いても将来問題は起こらないのでしょうか。
我々矯正歯科医も抜歯することは基本的に行いたくないのは当然であります。何とか抜歯しないで済む方法はないか、先生がいろいろ考えた挙句の抜歯とご理解ください。矯正歯科治療は現在と将来のために咬み合わせや歯並びを改善するのであり、お子さんの場合にはそれらを達成するために抜歯がどうしても必要な措置ということではないでしょうか。無論、治療のための抜歯につきましては、本人そして保護者の同意のもとに行われるもので、納得いかれるまで主治医にお尋ねになってください。
中学1年の女の子ですが、全部の歯が永久歯になったので、上下の全部の歯の外側に装置を付けることになりましたが大変そうです。近所のお子さんは取り外しのできる簡単な装置で治ったとのことですが、娘にもこのような装置で治療することはできませんか。
矯正の患者さんに装置を入れる場合、矯正歯科医はまず歯が効果的に動き、痛みの少ない見えにくい簡単な装置を選択したいと考えます。しかし、お嬢さんの場合、ガタガタの歯並びや出っ歯などで多くの歯を動かさなければならないのではないかと思われます。このような場合には、多くの歯の外側に取り付けるマルチブラケットという装置を使用するほうが正確に迅速に多くの歯が移動するため、簡単な装置を使用するより治療期間が短縮され、歯並びも噛み合わせも随分良くなるはずですのでお嬢さんもお母様も納得されてから治療を受けてください。
現在、矯正治療中ですが、数か月後に県外転居となり、通院できそうにありません。どのような対処をすればよろしいでしょうか。アドバイスをいただければ幸いです。
矯正歯科治療は、長期間の治療となり、このような問題はよく起こることです。今後、あなたが行うべき対応には以下が考えられます。

・早急に、現在通院中の医療機関に通院不能になること、そして転居先の住所の連絡を入れる。
・今後の治療を引継ぐ矯正歯科医をHPの日本矯正歯科学会認定 認定医・専門医名簿から探す。
地域によっては、適当な矯正歯科医が近くにいない可能性があります。遠隔地の医療機関に通院する可能性があることも認識しておいてください。場合によっては、主治医に相談されてもよろしいかと思います
・現在通院中の医療機関における治療費精算の問題を主治医と話し合う。
日本矯正歯科学会には、倫理規程「矯正歯科患者の転医に際しての矯正歯科の返金に関する指針」があります。これは、診療の進行状態に応じて料金を精算するものです。もう一度、治療開始当初の医療機関の書類に目を通してご相談ください。
・通院中の医療機関にある資料が引き継ぐ矯正歯科医に渡るよう手配していただく。
引き継ぎ資料とは、紹介状や依頼状、治療前の模型、写真、レントゲン写真などの検査資料、治療経過や治療費に関する書類です。これらは引き継ぐ矯正歯科医にとってあなたの診療をスムーズに進めるための重要な情報です。なお、作成するための費用は、一般的には10,000円から30,000円となります。

現在、15歳の息子で、矯正治療が終わり、取り外しのできる保定装置というものになりましたが、面倒がってなかなか使用しません。やらなかったら悪くなるのでしょうか。
歯並びや咬み合わせの改善のための歯の移動が終わると、新しい歯の良好な位置を維持するための保定が始まります。移動完了直後の歯はかなり動揺しています。これは、歯の周囲の骨や歯肉などの組織がしっかり歯を堅固に取り巻いていない理由によります。従って、保定装置を使用しなければ、もとの悪い不正咬合に戻ってしまうことになりかねません。通常、1年以上はできるだけ毎日保定装置を使用する必要があります。どうしても忘れてしまう場合には、固定式の保定装置に切り替えることも考慮に入れなければなりません。主治医に相談してみてください。
学業が忙しいせいか、高校生の娘が保定装置をついつい忘れ、歯並びが悪くなってきたような気がします。本人も気にしているようです。このような場合、どうすれば良いでしょうか。アドバイスをお願いします。
保定装置を使用しなければ、もとの悪い不正咬合に戻ってしまう傾向が出てきます(上記、G-1参照)。できるだけ早い時期に主治医にご相談ください。気になるほど悪くなっているようであれば、再治療となりますが、早い時期であれば多くの場合、短期間で治療を終えることができます。
矯正の治療が終わったのですが、親しらずは抜いたほうが良いと先生に言われました。親しらずを抜くときには痛くて腫れるとのことで抜きたくないのですが、やはり抜かなければなりませんか。
親しらずは生える場所がなく、しばしば斜めに生えてきたり、埋まったままになることがあります。その上、むし歯になって痛くなったり、親しらずが前の歯を押して歯並びを崩すことがあるため、その危険性のある親しらずをあらかじめ抜歯することが多いようです。
矯子供の頃に取り外しのできる装置で矯正をしたのですが、大人になってガタガタの歯並びになってきました。もう一度、矯正することも考えていますが、また悪くなることはないでしょうか。
子供の頃、矯正した歯並びや咬み合わせが悪くなることが稀にあります。この原因は、それ以降に生えてきた歯がすでに生えている歯を押したり、成長によって咬み合わせが変化してきたことなどが考えられます。再度矯正歯科治療をお考えのようですが、今度は歯もすべて生えており、成長も終了しているために、しっかりした治療をし、しっかり歯を留めておく保定装置をやっておけば大丈夫と考えられます。ただし、かなり年齢が高くなると、老化等によってある程度は歯並びや咬み合わせが悪くなることはご理解しておいてください。